ご来場ありがとうございました
コミックマーケットに参加された皆様お疲れさまでした。
私は12日の設営日から4日間通しで行ってきました。
13日には「☆ぷちだいす☆」様で当サークルの本を委託させて頂きました。
お求め頂いた皆様、誠にありがとうございました。
13日には、委託サークルのご好意で私も売り子をしていたのですが、そこでちょっと気になることがあったので書いてみることにします。
「☆ぷちだいす☆」様のブースは、ゲーム(電源不要)ジャンルの中でも、特定のゲームに関係ない資料とか情報とかのエリアに配置されておりました。
そんな中、ブースに足を止めて下さる皆様の中に、「リプレイないですか?」と絨毯爆撃的に聞きにくる人が何人かいらっしゃいまして、「すみません、うちはリプレイやってないんです」と答えると「ふ〜ん」と離れてしまう人がいたり。
当方の『ひと夏の機会攻撃』がアリアンロッドRPGを扱っていることを聞きつけた方でも、「リプレイですか?」「リプレイじゃなくて小説です」と受け答えをすると、「じゃあいいや」と去ってしまったり。
これは前回の冬コミで当サークルがわざわざアリアンロッドのスペースで店を出した時にも言われたことなんですが、あからさまに「なんでリプレイじゃないのか」という顔をする人もいらっしゃった訳で。
リプレイだけじゃなくて、シナリオだって、小説だって、二次創作だって立派なゲームシステムのファン表現な訳ですから、商業作品でも同人作品でも、リプレイ偏重的な部分はもうちょっとなんとかならんのかなぁ、と思う訳です。
なんで私がこんなことを書くのかと言いますと、私がリプレイをほとんど読まない人種だからなのです。
理由は割と簡単で、「ルールを分からないのにリプレイを読んでも面白みを感じない」からなのです。
私の考えが古いからかもしれませんが、普通リプレイを読むときは、その元となったシステムのルールブックを読み込んで、ルールを理解してから読むもんだと思うのです。
リプレイは、ゲームのルールの理解を促す補助的な役割を担っているのはみなさんもご存知の通りです。
実際、リプレイを作成するときはまずルールという確固たる基盤が存在しているはずですので、ルールを読んだあとでリプレイを読む、あるいはルールブックとリプレイを並行しながら読むと、ルールの使われ方やゲームの進行などが理解しやすくなって誠によろしいのではないかと思います。
実際、世に多く出ているリプレイ作品のほとんどは、「読者がルールを知っている」ことを前提にして書かれている訳ですが、そういう前提のリプレイを、ルールを知らない人に読ませたらどうなるでしょうか?
話は面白い。
シナリオも面白い。
でも、なんでそうなったの?
どういう仕掛けでこんな話になったの?
その根拠は?
つまり、リプレイを真に楽しむためにはルールブックを買えってことなの?
本末転倒です。
これは邪推ですが、今のTRPG業界は、ゲームのルールブックを出す前にリプレイを出すことが多い傾向にありますが、ひょっとしてこれはリプレイをより理解させるようにルールブックを買わせようとする策略かなんかなのでしょうか?
今だから言います。
私は、10年以上前のRPGマガジンに載っていた「セブン=フォートレス」のリプレイでこの症状にかかりました。
以来、ルールを知らないリプレイを読もうとすると体が拒否反応を起こすようになりました。
ルールを知っているリプレイ、たとえばD&Dや深淵やドラゴンアームズのリプレイは、普通に読んで楽しめました。
アリアンロッドリプレイ・ルージュも、第1巻の第1話だけは読みました。
第1話を読んで買ったことを後悔しましたが。
一方で、「ルールブックは買わないけどリプレイは読んでいる」という、いわゆる「リプレイ読者層」が、ソードワールド1.0の頃から少なからず存在します。
ひょっとしたら、今のTRPG同人でダブルクロスやアリアンロッドのリプレイ同人誌が売れているのは、この「リプレイ読者層」がリプレイを買っているからなのかもしれません。
話を自分のことに戻します。
ウチはこれからも作品の路線を変えるつもりはありません。
もちろんリプレイも出しません。
読んで苦痛、書いて苦痛なものは出したくないからです。
同人だからそれでいいんです。
やっぱり自分が書いて楽しい、読んで楽しいものを書きたいじゃないですか。
自分の場合は、それがリプレイじゃなかったということです。
さて、明日は冬コミの申し込み作業に入るか…。
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