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2010年6月20日 (日)

特集「はじめてのテーブルトークRPG」

「Role&Roll」69号の特集「はじめてのテーブルトークRPG」を拝見した。
私はR&Rは「深淵第2版」の記事のためだけに毎号買っている訳なのだが、今回のように興味を引く特集とかあるとちょっと期待してしまうのも事実。



で、読んでみたんですが、10ページという制約の中で割と良くまとめられているという印象を受けた。
なのだが、それ以上の好印象がない。
まず、「はじめてのテーブルトークRPG」といいながら、読者が「テーブルトークRPGを知っている」という前提で書かれているのが気になった。
でなければ、「テーブルトークRPG(TRPG)がどんなゲームなのか、おさらいしておきましょう」なんて文言は出てこないはずである。
「はじめての」というのなら、本当にTRPGを知らない人に向けた文章を書くのが基本ではなかろうか?
まぁそれでもTRPGの概念が1ページ使って書かれているので、これはこれで必要十分と言えるのかもしれないが。
アリアンロッドの基本ルールブックだってTRPGの説明はたった数行しかない訳だし、TRPGとは何かという説明がもともと書いてないルールブックも存在するのだから。
「遊ぶために必要なもの」や「入手方法」は十分実用に堪えるが、入手先の紹介が(イエローサブマリン含め)神田や秋葉原近辺に限定されているのはどうかと思った。
「編集部おすすめ!はじめてのTRPG」だが、正直この中で勧められるのはアリアンロッドとT&T7版しかないような気がするのは俺だけだろうか?
ソ−ドワールド2.0とアルシャードガイアは読みにくい、D&D4版は高い、ファイティングファンタジーは売ってない、などなどで、はじめての人には敷居が高いと思う。
「さっそく遊んでみよう!」「事前準備とマナー」の内容は1ページずつまとめられていて、とりあえず過不足がないように書かれている。
気になったのはその後の「はじめてのその先へ!」だが、R&Rのバックナンバーをリストアップして、気になるなら書店で注文しろと丸投げ状態である。
いくらR&Rが(雑誌ではなく)書籍扱いで注文しやすいとはいえ、あまりにあんまりである。
13号なんてまだ隔月刊の時期のだから流通在庫がもうないんじゃないのか?



今回の特集を総括すると、「良くまとめられてはいるが、掘り込みが足りない」ということになろうか。
特に、「実際にどうやってTRPGのプレイが進行するのか」という、はじめての人が知りたいであろう事項にはまったく触れられておらず、結局は「リプレイを買ってね」という結論に導いているところに業界の黒さが見え隠れしている。
今のTRPG業界の動向が、「新しい人にTRPGを買って知ってもらいたい」方向ではなく、「今まで確実にTRPG関連商品を買ってくれている人にもっと買ってもらいたい」という方向に動き続けている流れから、この特集も抜け出すことができなかった、ということである。
本気で新しいTRPGプレイヤーを増やしたいというのなら、昔アトリエサードが「TRPGがやりたい!!」「TRPGがもっとやりたい!!」でやったように、それこそ本まるまる一冊使ってTRPGの入門書を出すくらいの気合いの入れようを見せて欲しいものだ。
そういう意味で、今回の特集は期待していたものの非常に残念である。

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