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2009年4月21日 (火)

人を動かす言葉

TRPGのプレイで、プレイヤーはどれだけ「人を動かす言葉」を言うのでしょうか?
また、どれだけ「人を動かす言葉」を言われるのでしょうか?
ここで言う「人」とは、プレイヤーキャラクターだったり、ノンプレイヤーキャラクターだったり、時にはプレイヤーやゲームマスターそのものだったりもします。

最初に、ゲームマスターがプレイヤーを募集するとき。
プレイヤーがゲームを遊ぶためにテーブルに動いてきます。

実際のゲーム中では、プレイヤーがキャラクターの立場で、別のキャラクターを(個別に、あるいはまとめて)動かすような言動を数多く取ります。
たとえば、冒険に出発する時、パーティーリーダー役のキャラクターが「出発するぞ!」とかけ声を出すのも、「パーティー全員を動かす言葉」の代表例と言えます。
キャラクターは個別に、他のキャラクターを動かす言葉を言う機会が多くあります。
たとえば、過去の伝承を調べるのに、自分だけでは人手が足りないので、「マイアリー、一緒に図書館に来てくれないか?」とウィザードを「動かす」言葉を言うことがあるでしょう。
そうすると、リプライとして「分かったわレグダー、調べものなら任せてね」と一緒に「動く」ことを了承する。
逆に、クレリックがペイロアの寺院の薬草庫から「リダや、あの薬草に手が届かんのだ」と「動かされる」光景もあります。
すると、ローグの自分が「あれを取るには背が足りないわ。エベルク、あなたの肩を借りるわね」と、クレリックを使って自分を「動かす」リプライを返す光景もあります。

通常のロールプレイでも、PCやNPCを「動かす」シーンは良くあります。
その中で、「動く」「動かす」「動かされる」シーンが乱れ飛ぶと言えば、やはり戦闘シーンでしょう。
「動く」というのは、自分のキャラクターが戦況に応じてエンゲージに入る、エンゲージを離脱する、封鎖するなどの「状況行動」をさしますが、これは「自分が動く」ために言う言葉が主です。
「動かす」では、二人称や三人称のこと、つまり自分以外のPCやNPCを動かす言葉が多く含まれます。
たとえば、指揮役のウォーロードが、撃破役のウォーロックや防衛役のファイターに「あの敵を始末してくれ」と指示を出すのが、この典型です。
「動かされる」のは主にNPCです。PCの行動に応じて、NPCは戦場を絶え間なく動き回り、PCの「威嚇」や「威圧」の技能で技能なしになったり、萎縮したり、果ては戦意を喪失して逃走することすらあります。
面白いのは、ここでもPCによってPCが「動かされる」ことがあり、たとえばファイターの「ゲット・オーヴァー・ヒア」やローグの「ポジショニング・ストライク」など、キャラクターの位置関係を本当に「動かしてしまう」こともあります。
最近だと某作品の「シチュエーションカード」も面白いですね。
もしかしたら、「動かす」ロールプレイ、「動かされる」ロールプレイだけで、戦闘もなしにシナリオを終わらせてしまうことができるかもしれません。

TRPGは人を動かす言葉、動かされる言葉の宝庫だと言えます。
皆さんのキャラクターは、セッション中にどれだけ言葉で動いているでしょうか?

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