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2009年4月22日 (水)

「ロールプレイング・ゲームの悪人」pdf版リニューアル

当サークルの2003年の同人作品であります「ロールプレイング・ゲームの悪人」のpdf版を全面的に再編集したものをアップしました。
以前のものはAppleWorksで作っていましたが、今回は別のソフトで作り直しましたので、グッと読みやすくなっていると思います。
なお、以前からpdfなのに縦書きじゃないか!とお叱りを受けておりますが、これは同人誌の時の感覚を残すために意図的に縦書きにしております。
AdobeReaderでご覧の方は、縮小して頂きますと読みやすくなると思います。
なお、本作品に書いてあることは極力実行されないことをお勧めいたします。
ごゆっくりお楽しみください。

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2009年4月21日 (火)

人を動かす言葉

TRPGのプレイで、プレイヤーはどれだけ「人を動かす言葉」を言うのでしょうか?
また、どれだけ「人を動かす言葉」を言われるのでしょうか?
ここで言う「人」とは、プレイヤーキャラクターだったり、ノンプレイヤーキャラクターだったり、時にはプレイヤーやゲームマスターそのものだったりもします。

最初に、ゲームマスターがプレイヤーを募集するとき。
プレイヤーがゲームを遊ぶためにテーブルに動いてきます。

実際のゲーム中では、プレイヤーがキャラクターの立場で、別のキャラクターを(個別に、あるいはまとめて)動かすような言動を数多く取ります。
たとえば、冒険に出発する時、パーティーリーダー役のキャラクターが「出発するぞ!」とかけ声を出すのも、「パーティー全員を動かす言葉」の代表例と言えます。
キャラクターは個別に、他のキャラクターを動かす言葉を言う機会が多くあります。
たとえば、過去の伝承を調べるのに、自分だけでは人手が足りないので、「マイアリー、一緒に図書館に来てくれないか?」とウィザードを「動かす」言葉を言うことがあるでしょう。
そうすると、リプライとして「分かったわレグダー、調べものなら任せてね」と一緒に「動く」ことを了承する。
逆に、クレリックがペイロアの寺院の薬草庫から「リダや、あの薬草に手が届かんのだ」と「動かされる」光景もあります。
すると、ローグの自分が「あれを取るには背が足りないわ。エベルク、あなたの肩を借りるわね」と、クレリックを使って自分を「動かす」リプライを返す光景もあります。

通常のロールプレイでも、PCやNPCを「動かす」シーンは良くあります。
その中で、「動く」「動かす」「動かされる」シーンが乱れ飛ぶと言えば、やはり戦闘シーンでしょう。
「動く」というのは、自分のキャラクターが戦況に応じてエンゲージに入る、エンゲージを離脱する、封鎖するなどの「状況行動」をさしますが、これは「自分が動く」ために言う言葉が主です。
「動かす」では、二人称や三人称のこと、つまり自分以外のPCやNPCを動かす言葉が多く含まれます。
たとえば、指揮役のウォーロードが、撃破役のウォーロックや防衛役のファイターに「あの敵を始末してくれ」と指示を出すのが、この典型です。
「動かされる」のは主にNPCです。PCの行動に応じて、NPCは戦場を絶え間なく動き回り、PCの「威嚇」や「威圧」の技能で技能なしになったり、萎縮したり、果ては戦意を喪失して逃走することすらあります。
面白いのは、ここでもPCによってPCが「動かされる」ことがあり、たとえばファイターの「ゲット・オーヴァー・ヒア」やローグの「ポジショニング・ストライク」など、キャラクターの位置関係を本当に「動かしてしまう」こともあります。
最近だと某作品の「シチュエーションカード」も面白いですね。
もしかしたら、「動かす」ロールプレイ、「動かされる」ロールプレイだけで、戦闘もなしにシナリオを終わらせてしまうことができるかもしれません。

TRPGは人を動かす言葉、動かされる言葉の宝庫だと言えます。
皆さんのキャラクターは、セッション中にどれだけ言葉で動いているでしょうか?

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2009年4月10日 (金)

えーどうも

昨日のデイヴ・アーンソン氏の訃報が誤報だと思われている方も多いようなので、もう一つ詳報を挙げます。
英語版のwikipediaでもrecently diedと書かれているので間違いないかと。

まぁ、この原因はネタ元のサイトが「亡くなった」から「誤報だった」になり、結局再度アップデートされてofficially passed awayなんて書き方をしたので、日本人には分かりにくかったんじゃないかと。

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2009年4月 9日 (木)

コンベンションと参加費の関係

春も半ばになり、各地でTRPGデビューされた皆様も多いかと思います。
TRPGを遊ぶ「場所」としてすっかり定着した「コンベンション」
場所や形態を問わずいろんな都市で開催されております。
私が主催していたのはもう13年以上前の話ですが、現在でも私は(名前は出せませんが)コンベンションの運営に関与している身であります。
まぁそれを含んでおいた上で続きをごらん下さい。

TRPGの裾野が広がるに連れ、コンベンションを開催するための敷居は少しずつではありますが低くなってきています。
昔は、「コンベンションを開くぞ!」と発起したら、企画を立て、サークルの中で腕自慢のゲームマスターを立てて、近隣のサークルにも声をかけてマスターを出してもらい、みんなでお金を集めて会場を借り、開催告知を周辺のホビーショップに置いてもらい、雑誌にも告知を載せてもらい、Stuffを集めて役割を分担し、ようやく開催にこぎ着けるというプロセスを経たものでした。
開催主体は「サークル」単位で、サークル一つから複数のサークルが運営に関わっているものまでありました。
一方、現在ではと言いますと、コンベンション開催の主体がかなり小さくなり、「Stuff数人のサークル」とか、その気になれば個人でも開催が可能になっています。
極端な話、「場所とって告知すればOK」なコンベンションも存在します。
告知自体も、インターネットの普及によってwebサイトやブログで告知してしまえば、紙媒体に頼ることもなく簡単に済ませられてしまいます。
もちろん、年に1回だけ開催されるような大規模なコンベンションも以前残っていまして、100人以上の参加者を各地から集めたり、業界人のゲストがやってきたりすることもあります。

そんな華やかな面がある「コンベンション」ですが、もちろん開催には費用がかかります。
せっかくだから、今回はそのお話などしてみましょう。

昔、コンベンションを主催していた頃は、良く「コンベンションって儲かるでしょ?」と聞かれたことがあります。
確かに、当時はサークルの人員集めや資金集めのためにコンベンションを開催する、ということが広く行われていました。

しかし。
結論から言えば、答えは「NO」なのです。

なぜ「NO」なのか。

ここから先は、リアルな数字を出して説明いたしますので、現在コンベンションの運営に携わっている方には多少耳の痛い話になるかもしれませんが、ご承知の上ごらん下さい。

コンベンション開催の費用で一番重要なのが「会場利用費」です。
コンベンションの会場と言いますと、たいてい、50人から100人ほどの参加者を収容可能な公共施設(の、おそらくは「大ホール」とか「大会議室」)を、「午前」「午後」「夜間」の『全日』借りるということになるでしょう。
そうなると、会場費はいくらになるか。
大抵、10000円から30000円前後の費用がかかります。
10000円くらいなら、サークルでお金を集めるか、個人で出資して回収すればいけるとも思うでしょう。
しかし。
施設や自治体の規定により、様々な問題が発生します。
その問題は、多くの場合「会場費の増加」につながるものです。
たとえば、「利用者が参加費等を徴収する場合」は使用料が上がったり(2倍から3倍、場所や条件によっては10倍!)。
「地元ではない団体が使用する場合」にも使用料が上がったり。
「不特定多数の参加者が使用する場合」にも使用料が上がったり(ダンスパーティーなどの例で)。
施設によっては、「参加費は取るが非営利だ」ということを分かってもらえたり、逆に「非営利だろうと1円でも参加費を取る場合は営利行為だ」と分かってもらえなかったりもします(これが同じ市内で分かれたりするんです)。
主催する側としては、1円でも出費を抑えたいでしょうから、「安い会場」「条件が緩い会場」を探すわけです。
費用以外にも、「利用者が市内在住でなければなれない」などの条件もありますから、それらもクリアーしなければなりません(東京都江東区でコンベンションが多いのは、以上の事情からです)。
逆に、きわめて珍しい例ですが、会場利用費が低く抑えられるケースもあります。
利用者が、社会福祉認定団体だったり、地域活動団体の認定を受けていたりするサークルですと、通常よりも利用費を抑えることができます。
これも場所によりけりですが、全日借りて1000円かからない、という施設で開かれたコンベンションも過去に存在しました。

続いて「諸経費」です。
これは言ってしまえば、『参加者一人にどれだけのお金をかけるか』ということです。
何が経費になるかといいますと、まず「宣伝費」があります。
告知チラシの制作費用、印刷費用、昔だったら紙面に載せてもらうためのはがき代、今だったら告知用webサイトの開設費用等々。
これは規模が大きくなればなるほど、費用もかさみます。
大きいコンベンションではドメイン取ったりサーヴァーを借りて自前のサイトを立ち上げたりで、webコンテンツ制作ソフトの値段、ドメイン取得費用、サーヴァーレンタル料などなど、無視できない費用がかかります。

次に、「参加者への配布物」
まぁ諸注意だけならコピー1枚だけでもいいんですが、GM紹介や近辺の案内などを載せたりするとページ数も増えますから、大なり小なりパンフレットという形になります。
サークル会員の誰かのプリンターと人員を総動員して手作業で作ってしまう手もありますが、学生ならともかく社会人にはそんな時間はありませんので、ちょっとお金があるのなら公共施設にあるリソグラフを借りて印刷してしまう、という方法もあります。
(あぁ懐かしい。あのセンターのリソグラフと紙折機には何度お世話になったことか!)
さらに時間的余裕と資金的余裕があるのなら、同人誌を扱っている印刷業者に頼んでオフセット印刷の豪華パンフレット、という手もあります。
今だったらオンデマンド印刷で50部とか100部くらい簡単に作れますし。
(実際に去年そういうパンフレットを作ったコンベンションがありました。しかもフルカラー表紙!)
ちなみに某印刷所のマニュアルによりますと、表紙フルカラーで28ページのパンフレットを100部発注すると印刷費だけで30000円を割るという具合です。

脱線しそうになったので戻ります。
他にも、各テーブルに飲み物を用意するのであれば1.5リットルのペットボトルと紙コップ人数分、おおよそ500円くらいをテーブルの分(もっと!?)の費用がかかりますし、うっかりさん対策の筆記用具やダイス類、オンリーコンベンションだったら予備のルールブックとか各種シート類も必要だったりします。
あと、ちょっとカッコ付けようと思うのなら参加者とStuff分の名札とか、Stuffの腕章とか、Stuffジャンパーを揃えたコンベンションもありましたっけ。
とにかく、そういう小回り品の費用もかかります。
そう豪勢なものにしたくなければ5000円から10000円くらいあればいいでしょう。

さて、大きなコンベンションなら、参加者を集めるためにゲストの一人でも呼んでみようとお考えになる主催もいるでしょう。
出版関係者がStuffやってるDAC2009とか、深淵のコンベンションと聞けば呼ばれなくてもやってくる朱鷺田先生とは違って、ゲストを呼ぶにはそれなりのお金がかかります。
私も昔コンベンションで1回ゲストを呼んでみたことがあるんですが、あのときは食事代だけでいいということでした(Yさん、あのときはお世話になりました)。
まぁ呼ぶゲストにもよりけりですが、以前埼玉の川越のコンベンションで某社副社長がゲストGMに来たときには大変な騒ぎになりましたので、やっぱりネームヴァリューは凄いなぁと思った次第で。
で、実際ゲストにいくら支払われているのか私は知りませんが、おそらく5ケタくらいの金額を覚悟しておいた方が良いかと。
ゲストを派遣する企業やランクによっても違うみたいですので。
(ちなみにその某社、社員と関係者は、基本的に公式コンベンション以外では、身内でしかGMしてはいけないという規定があるのだそうで、なんか窮屈な規定だなぁと思います)

さて、ここまでで費用費用とことさら強調してきたわけですが、なぜこんな強調をしたのかといいますと、これらの費用が全てコンベンションの参加費で賄われているからなのです。
会場費が高ければ参加費に響く。
諸経費がかかれば参加費に響く。
ゲストが来れば・・・以下同文。
これらを全部自腹で出す太っ腹な主催者なんて早々いません(もし、いたとしても何らかの事情があるはずです)。

もうお分かりでしょう。
コンベンションは決して儲かるものではないのです。
企画の段階で、主催者は「参加者が何人来れば予算をペイできるか」を計算するのですが、その計算の通りに参加者が集まるという保証はどこにもないのです。
同じ日に別のコンベンションがあるかもしれないし、開催当日は大雨かも台風かもしれないし。
まれなことですが、逆に参加者が殺到して入場をお断りせざるを得ないケースもあります。
参加予約を取っていても、当日本人が来るかどうかなんて来てみなければ分かりません。

以上のことから、コンベンションの開催というのは、主催者に取っては「ハイリスク・ノーリターン」に限りなく近いということがお分かり頂けたでしょうか。
定期的にコンベンションを開いているのは、単に金額の問題ではないのです。
主催者はただいたずらに参加費を徴収しているわけではないのです。
参加者のあなたが払っている「参加費」には、ちゃんと意味があるのです。
それを分かって頂ければ幸いです。

・・・実は、主催者の中にも分かってないヤツがいたんだよ、昔は!!

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D&Dデザイナー、デイヴ・アーンソン氏逝去

昨年、オリジナルD&Dのデザイナーであるアーネスト・ゲイリー・ガイギャックス氏が亡くなったということを書きましたが、その共同制作者であるデイヴ・アーンソン氏(David Lance Arneson)も亡くなったとのことです。
http://dnd4.com/dave-arneson

アーンソン氏はD&D第4版プレイヤーズ・ハンドブックにも名前が出てくる人物で、以前「電撃アドベンチャーズ」誌にもインタビュー記事が掲載されていました。

ガイギャックス氏と同じく、ロールプレイング・ゲームの開発者として多大な功績を残したアーンソン氏に哀悼の意を表します。
合掌。

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2009年4月 2日 (木)

D&D第4版がよくわかる本

Cdndys
「D&D第4版がよくわかる本」をようやく購入しました。

「D&Dがよくわかる本」と言えば、クラシックD&Dのときの入門書として良く知られ、その後多数発売された「〜がよくわかる本」の先駆けとなり、お世話になった方も多いはずです。
電撃ゲーム文庫版でも内容の一部を修正しただけで、こちらを読んだ方も少なくなかったのでは?


Dndcys_2

で、内容なんですが、「D&Dとはなにか?」「どんなキャラクターになりたいか?」「ルールのまとめ」がそれぞれカラー見開き2ページで紹介されている。
ちょっと簡単すぎなんじゃないですか?
「種族とクラスの紹介」では、その通りのことが簡潔に書かれていて、データ的な特徴は書かれていないのですが、ジェナシとかドラウとかソードメイジとか、フォーゴトン・レルムを前提に紹介しなくても別にいいんじゃないか?と。
「ルールのまとめ」もかなり簡単過ぎで、d20system共通の判定方法、ダイスの種類の紹介、簡単な戦闘の流れの紹介だけ。
これだったら、「シャドウフェル城の影」にあるクイックスタート・ルールを見せた方が遥かに有用なんじゃないデスか?

Dnd4ys_2

で、その後のリプレイなんですが、GAMEJAPANに連載されていたらしいものを再構成したもののようでして、これを読んでるとD&Dの紹介にかこつけてリプレイを買わせたかったんじゃないかと思うほどの内容で。
なんでホビージャパンの刊行物でFEAR作品のタイトルを見なきゃならんのかと思いますが、まぁそう言う人物がプレイしていた訳で。
しかし感心したのは、要所要所でルールの説明や状況説明、注釈などがしっかりフォローされている点で、ちゃんと「初心者にお勧めできるリプレイ」になっているという点であります。
ちまたに数多ある「ルールブックを読んでいることが前提のリプレイ」とは違うのですよ。
他にも日本語版の製品カタログ、フォーゴトン・レルムの簡単な紹介、公式FAQの翻訳、某社に倣ったレコードシートなどなどが満載。

リプレイに重点を置きすぎている嫌いはありますが、「D&D第4版ってどんなゲームなの?」と思っている人には、とりあえずお勧めできる一品です。

結局、詳しく知りたい人はルールブックを買えってことなんですけど、それが目的の本な訳ですから。

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