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2007年12月16日 (日)

初心者の味方

先日のエントリーで、ちょっと怖い書き方をしてしまってのではないのか?と自省したのですが、どういうわけかこの3日間で普段の3倍以上のアクセスがあったことに驚いております。
私個人としては、特に危険な内容は書いてないつもりだったのですが…

前回は「敵」を書いたので、今回は「初心者の味方」について書いてみます。

TRPGの(またはシステムの)初心者の味方になるものはいくつもあります。
物質的なものから書きますと、まずはルールブック。
ルールブックにはゲームの遊び方が書いてあるのはもちろんですが、(システムによって多少はありますが)ゲームをうまく遊ぶためのテクニックやアイデア、舞台裏、設定の材料など、初心者の味方になるような項目がいっぱい詰まっています。
重要なのは、必ずしもこれを全部使わなくても良い、と言うことです。
例えば、「基本ルールは使っても選択ルールは使用しない」「キャラクターはAとBの特技は取るがCは取らない」と言うように、ゲームを遊ぶために必要最低限のルールを使うだけでもよいのです。
これなら、使わないルールを覚える必要もなくなるので、システム構造を修得しやすくなります。
(もし、知らないルールや、覚えていないところが出てきたら、その時は人に頼りましょう。後述)

次はキャラクターシートです。
キャラクターを1から作成する場合(某社で言うところの「コンストラクション」)、キャラクターの全てをいきなり作成するわけではありません。
能力値を決め、技能を決め、戦闘能力を決め…と順番に作っていきます。
もし時間に余裕があるのなら、キャラクターシートを書き込む前に、一度見通してみて下さい。
分からない用語や記号が多くでてくると思いますが、その時はルールブックで調べたり、人に聞くなどしましょう。
キャラクター作成は、基本的な構造から順に進めていくことで、プレイヤーが「ゲームの記号」を受け入れやすくしているのです。

それからリプレイです。
リプレイは、現在のTRPGの遊び方を知る上で重要な役目を担っています。
リプレイを読み進めていくことで、ゲームの基本的な進行方法を知ることが出来ます。
現在では、ルールブックの発売に先行してリプレイが発売されると言う出版形態が多くとられていますが、「先にリプレイを読んでからルールブックを読む」のと、「ルールブックを読んでからリプレイを読む」のとでは、人によってはルールの修得に差が出てくる場合があります。
というのも、現在発売されているほとんどのリプレイは、「ゲームのプレイ結果」の収録を優先させていて、「どこでどういうルールが使われているか」と言うシステム的な処理の記述が大幅に(モノによっては全部!)省かれているからです。
そのため、リプレイを読んでもルールを覚える補助にならない場合があります。
ですから、私は「ルールブックを読んでからリプレイを読む」ことをお勧めします(もちろん並行して読んでもいいでしょう)。
ルールを頭に入れてからリプレイを読むと、「ここはこういうルールを使ったんだな」「戦闘はこうやって処理するのか」と言ったことが分かるようになって、ルールが理解しやすくなるばかりでなく、リプレイを読む助けにもなることでしょう。

サイコロも初心者の味方になります。
サイコロには数字が書いてあります(数字じゃないこともありますが)。
サイコロを振った結果の数字(+修正値)が、ゲームにどう言った影響を与えるかが分かるのです。
例えば、6面体のサイコロ2つを振って、それに修正値を足して、目標の回避値より高ければ命中する、といったようにです。
「サイコロを振る」と言う行為は、ロールプレイとは別の意味で、ゲームの(部分的な)結果を導き出す手段として広く使われています。

では「物質的でない」初心者の味方にはどんなものがあるかと言いますと、人的資源が挙げられます。
プレイ中に同じテーブルを囲むプレイヤーやゲームマスター、サークルの仲間、コンベンションの主催者やStuffなどなど、多くの人たちが「初心者の味方」になりえます。
テーブルの他のプレイヤーがそのシステムの経験があるなら、キャラクターの作り方を始めとしていろんなことを教えてもらえるでしょう。
サークルやクラブの仲間なら、キャンペーンでの動き方やキャラクター間の有効な連携なども教わることが出来ます。
コンベンションの主催者やStuffは、より実践的な知識や用法を身に付けていることが多いので、ゲームシステムの質問だけではなく、参加者間の交流のしかたやどんなゲームが流行っているか?などの、現場に則したアドバイスが受けられます。
コンベンションでは、「初心者用」のプレイテーブルを用意しているところも少なくありません。
人的な資源からは、ここでは列挙しきれないほどの多種多様な知識と経験が、初心者の味方になってくれます。
もちろん、これも全て受け入れる必要はなく、今の自分に必要なもの、あっているものだけを取捨選択して身に付けられます。
初心者ですから、どんどん人に聞いていいのです(煙たがられるかもしれませんが)。

最後に、サークルにいたり、コンベンションで出会う可能性の多い「ベテラン」と呼ばれるプレイヤーも、初心者の味方としては非常に有効です。
何を持って「ベテラン」と呼ばれるか?は判断の付けにくいところですが、コンベンションのStuffに尋ねてみれば、軽く2,3人は列挙してくれるでしょう。
また、「ベテラン」はコンベンションでゲームマスターになっていることも非常に多いです。
「ベテラン」は、数多くのゲームシステムやプレイを経験し、豊富な情報と経験の蓄積に裏付けられた、自分だけの遊び方を心得ています。
もし、初心者と「ベテラン」が同じテーブルになったとすると、ベテランは進んでサポート役や難しい役どころにまわり、初心者のプレイの足を支えて、プレイの引き立て役になってくれることでしょう。
D&D3.5で言えば、ファイターやバーバリアンなどの前線系キャラクターを初心者に任せ、ベテランはウィザードやドルイドやバードなどのルールが多いキャラクターに回ることが少なくありません。
ルールの質問にも親切に教えてくれたり、予備のルールブックを持っていてプレイ中に貸してくれたりもします。
「ベテラン」にとって、新しいプレイヤーが入ってくることは、自分たちのTRPG環境の拡張(または維持)に有効なので、きっと初心者を歓迎してくれることでしょう。

TRPGに、「初心者の味方」になるものは非常に多いのです。
どうか怖がらないでいただきたいと思います。

(今回、雑誌記事とネット記事は取り上げません。意図的にそうしました。前者は記事の内容に初心者の味方にならない可能性があるものが少なくないこと、後者は情報量が膨大で氾濫しており、初心者が自分に適した情報を拾い上げるには難しいと判断したことによるものです。)

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