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2007年1月13日 (土)

女性マスターが仕掛ける罠!?

なんかTRPG.NETの掲示板「コンベンションで宗教の勧誘にあった」という話があり、自分の過去の話に思い当たる節があるので再掲してみることにする。



昔、オウム心理教が早稲田大学で「日本印度化計画」というカレーサークルを作り、信者の獲得に利用していたのは割と有名なお話なんですが、実はTRPGでも同様の手口があったことをご存じでしょうか?
ま、オウムの場合はマハーポーシャとゆー会社を作って社員を大々的に募集し、新入社員を全員信者にしようとしていましたが…
当サイトをご覧の女性からこんなお話を頂きました。
修飾タグを入れたり名前をボカシてますが、それ以外は原文のままです。


10年ほど前の話です。
東京近郊の中規模TRPGサークルに、3人で遊びに行った時のことでした。
そのサークルは会員制ですが、会員でないプレイヤーも会費を払えば参加できるオープン例会のスタイルで、私たちが行ったのもそんな例会でした。
開会になり、8人のマスターが名乗りを上げたのですが、その中にただ一人、女性のマスターがいました。
彼女は「千早」と名乗り、システムはソードワールドでした。
「千早」さんはマスター紹介でこう説明していました。
「ここで始めてマスターをします。
私はこのゲームのマスターにまだ慣れていませんが、初心者さんのために精一杯説明しますのでどうかよろしくお願いします…」

サークルとしては、見ない顔でまだ慣れていないという不安材料があったものの、初心者を引き込みやすいソードワールドのマスターであり、何より女性マスターということで、もし卓が潰れたらサークルの存続に関わるので、止められなかったということです。
マスターの説明が終わり、プレイヤーがマスターのいるテーブルに異動する時間がきました。
私の予想通り、女性でマスター初心者という「千早」さんのソードワールド卓に希望者が集中しました。
そこで、サークルの人が「TRPGの経験が浅い人と女性を優先します」と言って下さったので、ほとんどの男性は別のテーブルに移動し、男性と女性が3人ずつのプレイヤーになりました。
私と一緒にきたうちの一人Aちゃんも、そのテーブルのプレイヤーになりました。

ここからはAちゃんから聞いた話です。
Aちゃんを含め、プレイヤー6人はTRPGの経験がほとんどなく、ソードワールドを遊んだことがないという人もいました。
「千早」マスターは、TRPGの概念を一から丁寧に教え、分からない所があると決まって「そこは分かりにくいですよねぇ」と言って親身になって教えてくれました。
キャラクターは生まれ表から振り始め、初期キャラクターで始まりました。
シナリオはファリス神殿から始まり、ファリスの神官が冒険者に使命を与えます。
『邪神にとりつかれた横暴な領主を打ち倒して下さい』
私はその話を聞いて、初期キャラのパーティーには厳しいシナリオだと思いました。
冒険者一行は村にはびこるゴブリンたちを殲滅し、邪神の力で強化された領主を打ち倒しました。
しかしここでどんでん返し。
冒険者たちが殲滅したゴブリンは、邪神の力で変身させられていた村人たちだったのです。
自分達のしたことに恐怖し、茫然自失とするプレイヤーたち。
しかし、そこに使命を与えたファリス神官の一行が到着し、この村をファリス教団の開拓村にすると宣言した所でセッションが終わりました。

セッション終了後、「千早」マスターはプレイヤー一人一人に感想を聞きました。
それから、プレイヤー全員にカードを渡しました。
そのテーブルのプレイヤーだけではなく、すでにゲームが終わっていた他のテーブルのプレイヤーや私にも「もし良かったら連絡して下さいね〜」とカードを渡しました。
カードはカラフルな名詞で、「千早」マスターの連絡先や電話番号までが書かれていました。
女性が不特定多数の人間に名刺を渡すのはリスクが多すぎるのは知っていたので、このマスターはそのリスクを知っているのか、それとも何か裏がある人なのかと思いました。

そのサークルの次の例会に行った時のことです。
開会前に、先日の「千早」マスターの話でサークルが盛り上がっていました。
サークルの人によると、その「千早」さんは、どうも複数のサークルやコンベンションで、同じような手口で初心者のプレイヤーを集め、名刺を渡しているらしいとのことでした。
そこで、不審に思ったサークルの代表の方が、ゲームの後に名刺に書かれていた番号に電話してみることにしました。
会場の公衆電話で電話すること約15分。
代表の方は血相を変えて部屋に戻ってきました。
代表の話では、電話は一度呼び出し音がとぎれた後(編注:転送電話) 、電話に出たのは男性だったそうです。
「千早」さんのことを話すと、「あぁ、セミナーの方ですか?」と言われました。
その電話に出た「金輪」さんの話によると、「千早」さんは若い人向けの自己啓発セミナーの人で、今対外的に参加者を募集しているとのことでした。
名刺に書かれていた電話番号はセミナー参加申込用の番号で、今度入門者向けの初級セミナーがある、詳しい資料を送るから住所と電話番号を教えてほしい…と言ってきた所で電話を切ったそうです。

サークル代表の方は厳しい口調で、その場の全員に向けてこう言いました。

「前回、ココでソードワールドのマスターをした女性は、自己啓発セミナーの勧誘員らしいということが分かりました。
この県の他のコンベンションでも同じような手口で名刺を配り、セミナーに勧誘していることがあったそうです。
どうも新興宗教臭いです。
みんな決して見知らぬマスターに付いていったり、安易に個人情報を教えないようにして下さい。
近隣のサークルにも注意を呼びかけますのでご協力をお願いします…」

サークルの人たちは、自分達の情報網を使って近隣のサークルやコンベンションにこのことを広めました。
そして、「千早」さんはもうサークルに来ることはありませんでした。



TRPGってプレイヤーとマスターの「距離」が近いので、遊んでいる時はそのあとにすぐ親身になってしまいがちなのです。
というわけで、このテの勧誘にはくれぐれもご用心を…。

ps.こーゆー勧誘にもご用心を(笑)。

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