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2006年6月25日 (日)

恐怖!「演劇の練習」!

えー、夏の新刊を無事入稿いたしましたので、こっちを再開しようかと。

1990年頃から数年間の昔のお話。
まだTRPGが今よりも知られていなかった頃。
RPGのサークルが活動するときに、公民館とか市民館とかの公共施設を借りるときに、施設側から「何の団体ですか?」とか「利用目的は?」と聞かれることが(現在でも)多々あります。
ここで単に「サークルの活動です」と答えると、「サークル活動って言ってもいろいろあるからねぇ」とツッコまれて、そこで「ゲームのサークルです」と言えなかった時がありました。
施設の管理者に、広義の「電源不要ゲーム」の知識がないことが多く、たいていの管理者様はTVゲームの方を考えてしまうのであります。
すると、「TVゲームなのになんで部屋を借りるんだろう?」と懐疑の念が現れ、怪しまれることが少なくありませんでした。
これにはいろいろと背景があって、まず当時「ゲーム」を理由に会場を借りる人たちがまだ少なかったこと、次に若い人たちが不特定多数で施設にやってくることを快く思わない管理者もいたこと、更に、特に都市圏で「ゲーム」で部屋を借りていた人たちの施設使用マナーがかーなーり悪かったことなどが挙げられます。
千葉県某市勤労会館に至っては、囲碁や将棋も含めて「ゲーム」で使用することを認めないなんて例もありました。
(でも、そこでコンベンションを開いたサークルが複数あって、なんで借りられたのかと思ったら、みんな団体名が「ロールプレイング」とか「ロールプレイ」だったんですねー。不思議ですねー。)
そんな訳で、先達のウォーゲームのサークルなどは、サークル名を「●●地質学クラブ」とか「●●戦史研究会」と偽装したり、利用目的を「地理研究」とか偽って申請していたりしていました。
さてRPGのサークルではどうかというと、そういった先達の知恵を拝借できればよし、単に「サークル活動」ですんなり貸してくれる施設ならなお良しと言うところですが、当時雨後のタケノコのようにできた新産サークルやコンベンションではそんな知恵もなく、なんとかして部屋を貸してもらおうとあれこれ悩んでおりました。
そんな折、ある雑誌(おそらくウォーロックだと思われる)の読者コーナーにこんな投稿がありました。
「会場を申請するときに、利用目的を『演劇の練習』と言えば必ず受け付けてもらえます」
これが瞬く間に各地のサークル関係者の目にとまり、多くの公共施設で「演劇の練習」名目で部屋を借りるRPGサークルが急増したのでした。
例えば、私が1992年にコンベンションを開くために都内の区民会館に申請に行ったとき、同じく都内各地でコンベンションを開いていた別のサークルの代表者が来ていて、施設の人が使用目的は?と聞いて来たので私は「ゲーム大会」と言ったのに対し、別の代表者は「演劇の練習」と言ったときには驚きました。
内心ウソつけこの野郎と思いましたが抽選で部屋を取れたので言わないでおきましたが、後で施設の管理者に「ゲーム大会って何するの?」と聞かれましたので、RPGの説明を簡単にしますと、管理者様が「なんだそうだったのかぁ。このごろ演劇の練習で申請してくる若い人たちが多いので、どうも不思議に思っていたんですよ・・・」と納得されました。
実際に演劇の練習をされた方ならお分かりかと思いますが、本当に演劇の練習なら台本の読み合わせから立ち稽古、出稽古などいろいろありますので、RPGを遊ぶのとは全く性質が違うということはお分かり頂けるかと思います。
しかも、「演劇の練習」で借りていたサークルやコンベンションの中には、参加者の中に施設の破損やゴミの散乱などをする人たちも少なくなかったり、実際にどんな練習をやっているのか(どういう使用をされているか)を管理者が部屋を視察したところ、RPGという得体の知れないゲームを遊んでいてみんなサイコロを振っている、これは申請した使用目的と違うではないか、どういうことだとサークルに問いつめる例もありました。
(演劇の練習なのに不特定多数の人たちが来て、しかも参加費を取っていることに疑問を抱いた例も少なくなかったらしい)
ということで、「演劇の練習」の団体を断る施設が出てきまして、本当に演劇の練習をしている人たちにまで被害が及ぶケースもあったのです。
そんな訳で、その後数年して「演劇の練習」でコンベンションを開くサークルは激減したと言われています。
今でもあるんでしょうか?
今サークルやコンベンションを開いている皆様は、施設を申請するときに使用目的をなんと言っているんでしょうか?
かつての主催者として、少し気になるのでした。

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コメント

自分が昔聞いた話では、コンベンションの主催者が施設の人に活動内容を説明したら、施設の人が「演劇の練習みたいなものかな?」と返されたことがあるそうです。
以来、そのコンベンションはずっと「演劇の練習」で開催されていたとのことです。

投稿: 鈴木3.5 | 2006年6月26日 (月) 05時13分

ははぁ。そういう経緯があったんですか。<「演劇の練習」
うちは利用目的は「テーブルトークゲームと、ボードゲーム」と書いてます。
「テーブルトークロールプレイングゲーム」とは書けまへん。解ってもらいにくいし。
で、「テーブルトークゲームってなんですか?」と聞かれれば、「みんなで話をしながら物語を作っていくゲームです」とか答えてます。
これでおおむね理解してもらえます。
なんらかで所員の人が部屋にやってきたことあったのですが、様子を見ておおむね納得していました。

確かに、他のサークルさんのは気になりますねぇ。

投稿: 数の子 | 2006年6月26日 (月) 13時33分

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