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2005年10月17日 (月)

深淵:嘆きの戰姫

戰の場となった丘陵。
緑豊かだったところが一面赤黒く染まり、至る所に敵味方問わずの人馬だったものが転がっている。
そして、死体から得物を漁っている村人たちが恐れおののく、あの叫び声がやってくる。

私は戰を憎む。
私は争いを憎む。
戦争からは何も生まれない。
生まれるのは、落とされる命と、人の子の嘆き悲しみ。
私の父は戦場に駆り出され、帰ってこなかった。
私の母は略奪に遭い、何人もの兵士に犯された後始末された。
私の弟は母をかばい、燃え盛る暖炉に投げ込まれて生きたまま焼かれた。
そして私は、戰の得物として、司令官の手慰みになった。

私は戰が憎い。
父から、母から、弟からすべてを奪ったあの男爵。
そして、その手先となった兵馬、魔導師、妖魔、すべてを憎む。
誰か、誰でもいい、この叫びを聴いておくれ。
この嘆きに心を向けておくれ。
この憎しみが癒えるまで、私は叫び続ける。
嘆き続ける。
妨げようとするものには容赦しない。
それが、私の憎しみ。

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